サーターアンダギーに捧ぐ

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お菓子をあまり作らない私が、唯一定期的につくるお菓子サーターアンダギー。
いつでも家にあるような材料で、さくっとすぐに作れるのが良い。
また「趣味:揚げ物」な私にとって、サーターアンダギーは作る過程もとても楽しい。

そんな気持ちを結構な熱量で同僚に話していたら「そんゆかさんはサーターアンダギーの話をしている時とても楽しそうですね」と言われた。
これは京都メソッドで意訳すると「サーターアンダギーの話ばかり聞かされてうんざり」ってところか。(同僚は京都出身ではないけれど。)
同僚に愛想を尽かされる前に、サーターアンダギーへの思いをここにぶつけてみたいと思う。

サーターアンダギーとは

沖縄の郷土料理としてお馴染みのサーターアンダギー、その期限は500年前の琉球王朝時代に遡る。中国に渡った琉球王朝の料理人が、「開口笑」のレシピを持ち帰ったのが始まり。

私はいつもこのレシピを元に、小麦粉、BP、玉子、粗糖、豆乳、こめ油で作ってる。
たまに粉末のかぼちゃを入れる時はBPを1gとかほんの少し増量する。
BPの量によって生地中の気泡の量が変わるのか、増やしすぎるとサクサクというよりザクザクとした感じになる。適宜微調整が必要。

そして、なんといってもサーターアンダギーのクライマックスは揚げるところ

団子状にした生地を、低温の油(レシピだと170℃)に落としていくと、じわじわ揚がっていって、ある瞬間ひとりでにくるくる回りだす。
ひっくり返るタイミングはサーターアンダギー自身が一番良くわかってるので、1〜2回勝手に回転するまでは手を出さないのがパカッと開くための成功の秘訣。
これがもうずっと見ていられる。実際に私は1回転も逃すまいと揚がるサーターアンダギーをじーっと見続ける。
それこそもう「いま、ここ」って感じでマインドフルネス!

ところで、魚焼きグリルを油きりに使うというライフハックをつい最近知ったんだけど、なぜ今まで気づかなかったんだろうね。便利過ぎる。
「趣味:揚げ物」を自称する人間として、網付きのバットを購入しなければとずっと思ってたけど、これからはこれでいきます。

ちなみに結構粘度のある生地は手に油を付けて団子状にしていくのだけれど、沖縄出身の配偶者がいる人から、油にくぐらせたアイスクリームディッシャーを使えばめちゃくちゃ捗るという知見を得た。かなり試してみたいけど、これに手を出したらもう露店でサーターアンダギーを売り出すしかなさそう。

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そうしてできあがったサーターアンダギー。
油から上げたばかりの時は表面はそんなにカリカリじゃないけど、割れた中身がきつね色になるくらいで油から引き上げて、粗熱が取れたらカリっとするから心配不要。

真ん中でパカっと割ってから食べる。

多めに揚げて冷凍して、温め直す時は軽めにレンジアップして解凍したあとに、トースターで2〜3分焼けば揚げたてのカリカリが蘇る。

本当に美味しくて簡単で楽しいサーターアンダギー。
これでもう毎日サーターアンダギーの話をして同僚を困らせたりはしないだろう。