畑の早い春

冬の間、植物たちは成長をとめて、ただじっと地べたにへばりついて、寒さに耐えることに全精力をかたむける。
それと同じで人間である私も、寒い冬を生きているだけでやたらと体力を消耗するため、今年に入ってまだ2回しか畑に行っていない。
まぁ冬だから特にやることも無いといえば無いんだけど。収穫の喜びにも打ち勝ってしまう冬の厳しさ。

そんな今年2回目に畑に行った日、畑にはもう既に春が来ていた。

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ついこの間までぺたんこになって寒さに耐えていたカモミールジャーマンも、たまねぎのコンパニオンプランツとして植えたのに主役を飲み込む勢いで増殖中。

春までお休みするはずのグリーンピースは、既に50cmほどの高さになりもりもり花をつけている。

 

笑ったのは紅菜苔。寒風にさらされて花をつけることに全振りしたのだろう、図鑑で見たのと随分違う仕上がりに。ひょろひょろの茎にまともに葉もつけないままに可憐な花をつけた。
紅菜苔って本当はこういう野菜らしい。
私の紅菜苔、健気で不憫で申し訳なくてちょっと笑える。もう花咲いているけど、暖かくなったら大きくなるのかな?

75日で収穫できるはずの白菜は、既に130日くらい植わっているけど、一番大きなものがやっと内側の葉がぎゅうぎゅうに巻いてきたところ。

1個抜いてコッチョリ(浅漬のキムチ)にした。

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ゆっくり育ったからか、味が濃くて青臭い。キムチにしたらちょうど美味しかった。

暖かい日は気分がいいけど、植物たちも嬉しそう。春に向けてエンジン温め始めてる感がある。
来月からはそろそろ春植えの野菜が始まるので、私もそろそろシャキっとして計画を立てていきたい。